30代、毎日ご機嫌に。

30代でようやく見えてきた穏やかな生活。 日々の生活で見つけたこと、つぶやきを記していきたいと思います。

親の看護・介護と向き合う

私の父は70代中盤で、まだまだ元気な方も多い年齢。しかし数度の癌罹患の影響もあり、体力が衰えており、先日肺炎で長らく入院をしていました。本人の強い希望と病院側の意向もあり、完全に回復しているとは言えない状態で退院しました。

毎日訪問看護に来てもらい、毎週医師の訪問も受けて、なんとか母がメインで在宅介護をしていました。一時的に娘である私も実家に滞在していたので協力しなんとかやっていたのですが、精神的、体力的疲労は蓄積するもので、1週間を少し経ったあたりで限界を迎え、病院に入院させて貰いました。


自宅には100歳を超えた祖母も居り、こちらも目が離せない状況でもありました。ダブル介護とでもいうのでしょうか。姑と夫のダブル介護はなかなかにきつそうでした。


側で見ていて気付いたことは、人は本当に身体がしんどい時は生きることで精一杯なので文句も出ないのです。為されるがままとでもいうのでしょうか。しかし、体力が少し付き、精神的にも回復しつつあると、欲求が出てきて、途端に不満やストレスが出てくるのです。


やりたいこと、行きたいところがあるけれど身体は思うように動かない。ストレスが溜まる本人とストレスの吐口となる家族、どちらの疲れも溜まっていきます。


これまで介護のことなんて全く知識も経験もなかった私ですが、父の件があってから、色んなことを学びました。医療保険と介護保険の違い。出来ることと出来ないこと。そして訪問看護や訪問医療といった私たち家族を支えてくださる方がいること。

特に、訪問看護の看護師の方々にはいくら感謝しても足りません。24時間体制で駆けつけてくださり、家族の心のケアもしてくださり、豊富な経験と知識で理解に努めてくださる。


父の看護、介護は大変でしたが、その中で本当に素晴らしい方々と巡り合うことができました。


訪問医療の先生からは、「その年齢でお父様とおばあさまの看護、介護をするという経験をできたことは確実にいい経験ですよ。最近の若い人は経験がないから、いざそういう場面になると、数値や病名だけで機械的に色んなことを決めてしまう人が多い。血の通った看護、介護をしていただけたら。」と励ましの言葉をいただきました。


なんでタイミングで帰省してしまったんだと思っていましたが、これも何かの糧になる、そう信じています。退院後どうするのかなど、まだまだ課題は山積していますが、頑張ります。




本日もご機嫌に。

ソフィー